簿記2級を学生時代に所持していた私は経理志望でした。
運良く会社の経理に配属されそこで1年間働いた後にキャリアアップ並びに専門性を深めるため、某大手予備校に通い税理士を目指すことを目標とします。
そこで今回は簿記2級から税理士の会計科目である簿記論と財務諸表論を取得しようとするとどのようなギャップがあるのか、実際に目指した結果についてお話ししたいと思います。
ギャップその①試験時間内に問題を解き切ることができない
まず1番のギャップは解答時間内に問題を解き切ることができないことが挙げられます。
簿記検定の試験では解答時間内ギリギリもしくは余裕を少し持って全問題解答ができていたと思いますが税理士試験の簿記論では解答時間内に解答できないくらいの問題量が出題されます。
これに対して回答者は問題を吟味して解答せざるを得ず結果としてこれは所謂捨てる問題なのか解答する問題なのかを選択しなければいけません。この問題量の多さがまず驚いたポイントですね。
ギャップその②暗記科目になること
これは会計科目の財務諸表論の話になりますが財務諸表論には理論科目という会計の理論に関して問われる問題が出題されます。
これに関して回答者は予備校で配られたテキストの内容を丸暗記してその言葉通りに記入しなければなりません。
簿記3級、簿記2級と暗記することに慣れていなかった私はかなりこの理論科目に驚きつまずきました。
簿記の内容が得意であっても暗記することに自信が無い方は挑戦は控えた方が良いと思います。
ギャップその③出題範囲の広さ
私が受講をしてみて1番痛感した点になります。
簿記2級に必要な勉強時間は通常250時間程度と言われていますが簿記論に掛かる時間はおよそ600時間と言われています。
当然出題される範囲も広くなりますしまた、一つ一つの論点も難しくなります。
簿記の勉強がそれまで好きだった私もその範囲の広さと難しさに圧倒されていました。
最終結果、そしてこれから税理士資格を目指す方へ・・・
長々と文章を書きましたが私は結果として試験を受ける前にドロップアウトして諦めてしまいました。
それだけならまだしも仕事と勉強の両立ができず体調を崩してしまうという最悪の結果となってしまいました。
簿記2級から税理士科目への挑戦はかなり過酷でありギャップがあります。
そのことを肝に銘じながらそれでもなお挑戦したい方のみするのが良いと思いました。